あらすじ
金の仏さまを持つ大尽(だいじん=お金持ち)と
かぶった(木のかぶ)の仏さまを見つけた下男(げなん)が
それぞれの仏さまに相撲をとらせるというお話。
さてさて、何で仏さま同士に相撲をとらせることになったかというと・・・
元々下男は仏様なんかもっていなかった。
働きもんだがとても貧乏をしとった。
その下男が山に芝刈りに行ったとき、ころがっとるかぶったが
仏さまのかっこうに見えた。
それを持ち帰って大事に拝んどった。
ある日、よく働いてくれるみんなに大ごっつお(ごちそう)をふるまった。
もちろん大尽は金の仏さまにもお供えした。
木仏を大事に大事にしてる下男。たくさんの大ごっつおを全部
木仏さんの前にお供えした。
それを見た大尽が聞いた。
「何でおまえはごっつおを食わん?」
下男はこう答えた。
「だんさん(だんなさん)のような立派な仏さまじゃないけんど
こんな大ごっつおをわしの仏さまにも食わしてやりたい」
それを聞いた大尽が
「そらぁ、感心だ。なら、わしの金仏さまとお前のかぶったの仏さまと
相撲をくませめえか?(組ませないか)。
そいで、お前のかぶったの仏さまが勝ったら、わしの財産そっくりやる。
わしの金仏さまが勝ったらお前は一生わしの家で奉公することにすめえ」
とまぁ、こんないきさつで、金仏さまと木仏さまが相撲をとることになった。
どっちの仏さまが勝つと思う?
まぁ、仏さまが相撲をとるなんて考えられないんだけど。
結果は、なんとかぶったの仏さま。
木仏さまが勝ったのです。
約束どおり、大尽は金仏さまを背負って出て行きました。
そして、山をてんてん歩きながら金仏さまに聞きました。
「何で負けたんじゃろ?」
すると金仏さまが答えました。
「私は1年に2,3度しかご飯をもらっていないから、力がどうにもだせん。だが、あのかぶったの仏は 毎日3度3度の飯をもらっとる。」
下男は大事な仏さまには3度3度、毎日備えていた。
大尽は大事な仏さまを仏間の奥にしまって、年に2,3度の大ごっつお。
こんなお話が、「木仏と金仏」です。
岐阜県にまつわるお話だと思っていたんですが、
同じような話が山形県にもありました。
タイトルも同じwww。
山形弁のお話も読んでみてはいかがでしょうか?
http://www.yamagata-info.com/story/kinbotokekibotoke/index.htm
このお話には悪い人は出てこないので、のんびり聞かせてあげたいお話です。

